恥の多い人生の只中 仄暗い道を往く

自分を見つめると死にそうになるが、逸らし続けても死にそうな気配がしたので

正月実家に帰りたくない③

 

前回↓からの続き。話は年末に戻る。

goi-san.hatenablog.com 『しんどい母から逃げる!!: いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった』は一気に読んだ。著者の母親に比べると私の母はマイルド(微毒という言い方をするらしい)だが、著者と私の(母親に対する)行動の変遷は驚くほど似ていた。コミックだけあって各段階の心の動きまでもがわかりやすくイラスト化されていてこれは本当に腑に落ちた。読んでいてしんどいにはしんどいが、頭の中が少しずつ整理されていくのだ。

とりあえず、この本を読むことで「堂々と母親の悪口を言ってもいいのだ」と気づいた私は母に対する不満を片っ端から書き上げた。なぜ母なのかというと、正月実家に帰りたくない理由が“母がいるから”なのだ

私から見た母親は、以下のとおりである。

・自分の「常識」が常に正しいと思っている
・相手がどんな状況だろうと正論でぶん殴ってくる
・兄弟や近所、あらゆるものと比べて最終的に自分が優越感を持ちたい
・私が選択した事物すべてに品定めするような視線
 ・以前の居住地に招待した時の態度(もてなしに対しまったく楽しそうなそぶりを見せない)
 ・夫の仕事に対する態度(夫は自営。会社勤めの正社員じゃないとまともじゃない、というようなことを節々に滲ませる)
・世間体、肩書を重視し本質を見ようとしない、もしくは気づけない
・いつまでも「優等生を育てた母」でいたい。だから子供が世間的なモデルコースから外れることを恐れているのでは
・高卒であることにコンプレックスがあるっぽい。うちは両親とも高卒(父は大学中退)

直接母に言えない。普段言いたいことの10分の1も言っていない
・小さい頃からの刷り込みで「母の意向に逆らうとよくないことが起こる」と学習している
・気分で叱る。言うことが変わるので混乱する
・自分の言った考えが母の気に入らないことだと「ほんとうにかわいくない子だね」と言われる。とにかく「あんたはかわいくない」とさんざん言われた
・「うちはお金がないから」「あの人はあんないい学校に行っているのにあんな進路を選んで馬鹿だ」「(外で肉体労働をする人に対して)あの人は頑張らなかったからあんな仕事についている」と小さいころから聞かされてきたので、ほしいものをほしい、やりたいことをやりたいと言ってはいけないといつの間にか思っていた。勉強はできる方で、特に義務教育中はテストで誤答することが少なかったため、むしろやりたくないことをやらなければならない(苦手なところを克服しなければならない)と思っていた
・母が苛立っている時の顔と声の出し方で身がすくむ。ぶってくる直前の顔。その顔でまくしたてるように正論のようなものを並べ立てられるとうまく考えられなくなる。後日思いなおすとそれはおかしいという部分も出てくるのだが、話を蒸し返すのも嫌だしそもそもこちらの言っていることを多分理解しようとしないため反論を諦める
・うちには母親以外の価値観が存在しないし誰も人に寄り添うことができない。なので誰にも相談できない
・兄は母の手先。子供のころ家から閉め出された私を一緒になって締め出しにかかった。鬱になって不安定だった頃の私を母と一緒に正論でぶん殴ってきた。兄は兄でいろいろ苦労も努力もしているんだろうが母の望むコースを見事に歩んでいる(ように見える)ため、相談しようという気は起らない。そもそも母は兄に対して非常に甘いため、いい母親だと思っているのではないだろうかとすら思う

過保護、過干渉
・実家ビビり犬立ち入り禁止の件
・こちらが以前「ほかの犬にもある程度慣れさせた方がいい」と言ったとき「この子はこれでいいの」と取り付く島もなかった。我が家の犬と行った日も、うちの犬は犬としては普通の行動(実家ビビり犬に寄って行く、実家犬のおもちゃで遊ぶ)をとっている。母親も実家ビビり犬を守る様子はなし。にも関わらずこちらにすべて非があるかのように一方的に立ち入り禁止宣言するのはいかがなものか。
・こちらは犬も含め家族と認識している。というか、犬がいてくれてやっと実家に帰れる。そのくらい以前から実家は心が休まらないところ。「拒絶されたと感じた」と伝えたら「それはごめんね」と口だけは謝るが、ケージに入れるなどの譲歩案(こちらから何度も提案している)は受け付けず。
・先代実家犬も含め、犬への接し方を見ていると自分の育てられ方を客観的に見ざるを得なくなり嫌悪感を憶える
・実家から出るたびに数年後には鬱になって実家で療養せざるを得なくなったが、それでも私にとって実家は安心できる場所ではなかった

精神科案件
・犬立ち入り禁止宣言をされてから母親を受け入れられなくなった。前回会ってさらに話した時から精神的に余裕がない。
・現在通院中。中程度の抑うつ状態と言われている。
発達障害の可能性。自己肯定感が極端に低い。
 ・勉強はできているから、と他のことは見過ごされていた。学校と同じ。
 ・片づけられないのは昔からなのに、どうしたら片づけられるのかを考えてくれたことが一度もない。ただ大声で罵るだけ
 ・先代実家犬(癌で若死にした)が前居住地に来た時毛ヅヤが悪く毛も抜けひどく痩せていたのでなにかの病気なのでは?と訊いたが、母はうちの先代犬が太いばかり言っていた

「家族」とは条件付きのものなのか
・そもそも正月に実家に帰るのは義務ではない
 ・「あなたがそうならこちらも付き合い方を考えます」発言 
 ・いつまでも逃げるな(なにから?)
 ・いつまでも娘だと思っている(といいながら泣く)

書いたのを読み返すうちにあれもこれもとまた思い浮かぶがきりがないのでこの程度で。
私の対人関係の悩みのひとつに「やさしくなれない(寛容さ、共感といったものを持てない)」というのがあるのだが、果たして私は生まれ育った家庭でそれらを学ぶ機会はあったのだろうかとふと思ったりもするのであった。

とっくに年は明けたがまだ続く