恥の多い人生の只中 仄暗い道を往く

自分を見つめると死にそうになるが、逸らし続けても死にそうな気配がしたので

お薬が出ました②

アトモキセチンカプセル「サワイ」(ストラテラのジェネリック医薬品)の服用を始めてしばらくたったので主に副作用の覚書。

ちなみにADHDに対する効果のまだ実感はない。

先発品であるストラテラの患者向けパンフレットに載っていた副作用はこんな感じ。

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ストラテラ副作用

もちろん後発品であるアトモキセチンカプセル「サワイ」も同様である。

1日目
早朝から車を運転する用事があったため、朝食後には飲まず。
用事を済ませた後の9時半頃服用。
14時頃ぼんやりした頭痛、 15時過ぎ猛烈な眠気、少し寝る
頭痛は低気圧の影響もあるかもしれない。
気持ち悪さはないが、空腹感があまりない。
17時過ぎに眠気がなくなる。
夫不在につき出来合いのもので食事を済ませる。少し食べておなか一杯になったように感じる

2日目
前日から引き続き膨満感のようなものを覚える。
食後の8時半に服用。頭痛なし。
15時頃眠気を感じ、15時半から少し寝る
膨満感は夜まで継続。3食通していつもより少ない食事量

3日目
朝起きた瞬間から空腹。
9時頃服用。
午前中ぼんやりした頭痛を覚えるが、低気圧のせいかもしれない。
空腹感を覚えるも、夕飯を食べ始めすぐ満腹感を覚えいつもより少ない食事量。

4日目
9時頃服用。腹がすかない。
14時半ころ眠気、16時頃頭痛。頭痛は低気圧のせいじゃなかろうか

こんなかんじ。
今日までのところ、眠たくない日もあるが大体15事前後で眠気が来る。
あと、食欲がガタ落ち。空腹感もあまりないし、お腹がすいたと思っても食べ始めるとすぐに満腹になる。
普段から割と量を食べる方で、胃下垂なこともあって夕食食べてお風呂入るときはいっつも妊婦みたいなお腹だったんだけど、それがここのところ非常におとなしい。鏡で見てもくびれ有の状態に留まっている。

このまま食欲減退が続くようであればクリームチーズ(1kg棒)を丸かじりするしかなくなるかもしれない。

お薬が出ました①

もろもろの検査の結果を受けて、結局お薬を飲むことにしました。

自覚している(た)困りごとはASD寄りだと思っていたのだけど、ここ最近の不調の影響でADHD的症状が多発したためそちらが強いと認めざるを得なくなっているような状況。

医師に聞いたら、やはり精神状態が悪化するとそちらも強く出てくるらしい。そうだよね!もうちょっとしっかりしてたはずだよね!(ほんとうに、社会生活を送っていく自信がなくなりかけている) 

基本的に精神状態がよろしくない時は人と会わないし、外に出ている時はたいてい外面モードのためある程度普通にできている人に見えるんだと思うけど、まあ、本当にひどかった。物忘れとか忘れ物とか。

 

で、服薬を決めたのはその事実と、前回受けたWAIS-Ⅲの結果が大きい。 

goi-san.hatenablog.com

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waisⅢ結果

全体としてのIQの数値自体は問題ないというかむしろ高いのだが、能力のバラつきがかなりあり、これが多分うまくいかない原因だと。高いところで低いところをカバーしているから常に疲れるし、これだけ差があるとなかなかカバーしきれるものでもないらしい。

なかなかイメージしづらかったので、ざっくりIQ換算(ネットで見た情報なのであくまでイメージ)してみたところ、高いものは140あるが、一番低いものは85である。

一番低かった「語順」は、耳から得た情報を脳内で編集して吐き出す、という性質のものだったのだけど、これが本当にできなかった。自分の感覚としては、言葉を発するたびに脳内メモ帳が上書きされてしまう感じ。 

いくつかの検査はできていない自覚はあったけど、こんなにぼっこんぼっこんしてると思ってなかったの。こうやって視覚的にも数値でも出てくるとやはり衝撃を受ける。また、できていると思った検査もいくつか平均割れで重ねてショック。均した時のIQが高いとか、凸の高得点ぶりは本当にすごいと医師に言われたが、それでもやっと保てるかどうかの自尊心である。というか、高くてもこんなにポンコツだし、と実は保ててないし、もう凹んでいるところが気になって気になって仕方がない。

 

で、改めて医師からストラテラの服用を勧められる。

正直飲みたくない。が、この凹みがマシになるというのであれば飲んだ方がよいのではないか。

と、まあ、とりあえずお薬を飲むことになりました。

 

で、処方箋をもって薬局に行ったところ薬剤師さんから最近ストラテラの後発品が出たのでそちらに切り替えてよいかという話が。

med.sawai.co.jp 

これですね。

余談だが、私には他に持病(飲み続けないと手術する羽目になる系のもの)があり服用している薬があるのだが、これが以前は1ヶ月の薬代だけで1万円(保険3割負担)かかっており、毎年確定申告時に医療費控除申請していた。が、数年前に後発品が出て、なんと価格が3分の1ほどに減った。この時ほど後発品をありがたいと思ったことはない。 

というわけで、迷わず後発品に切り替えました。

 

アトモキセチンのパンフレットはまだなくて、薬局ではストラテラのものを渡された。薬剤師さんから説明を受けたが、どうやら副作用がいろいろ出がちな代物らしい。

吐き気と頭痛は二人に一人程度の発言率と言っていた。正直飲みたくない。しかも効果が表れるまで1か月とかかかるのに副作用は即日とのこと(飲んでいるうちに若干慣れて副作用も軽くなってくるらしいが)。

うむ。飲みたくない。が、飲まないわけにもいかないのでまあ飲むんだが。

多少の気づきを得る

現在の私は、発達障害の疑い且つ求職中という状況である。

発達障害かもしれないという指摘を受けてから、たまたまやっていたテレビの大人の発達障害特集等を見た。発達障害とは先天的(たまに後天的もあり?)な脳の不具合によって起こるもので、3種類の障害が独立だったり混合だったりで存在し、同じ比率の混合具合でも困りごとは人それぞれ違う。健常者でも同じようなことは起こるが、決定的な違いは日常生活の困難さ。というようなことはなんとなくわかった。が、症状の出方が人によって違うと言われてしまうと、では私は、となるわけで、図書館で本を探すことにした。

自宅で近隣図書館の蔵書検索をしたところ、発達障害関係の本は何冊かヒットした。ハウツー本よりはまず病気自体の概要を知ることがよいのではと思い選んだのが ↓この本だ。

わざわざ「女性の」とタイトルに含んだのは著者曰く、発達障害の診断基準は男性基準で考えられている上に、女性はコミュニケーション能力が高いため「変わった子」とされながらも障害であることに気づかれにくい、ということらしい。ちなみに著者は発達障害専門クリニック・どんぐり発達クリニックの院長である。

ざっくりした内容で物足りなさはあるものの、詳細な情報を得る足がかりにはちょうどよい、まさに入門編な本である。カラーでイラストも豊富、ページ数も少ないので読んでいてもあんまりしんどくならない。

あんまりと書いたのは、このページの枠線部分で号泣したからだ。

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発達障碍者に本当に必要な家族の支援

母との関係がうまくいっていない上に幼いころから欠陥品であるという自覚を持っている私には、これからもずっとこの状態が続くという予言が書かれているように思われた(この自己不全感に少しセンシティブになっている自覚はある)。

 

クリニックに通っているもののまだ診断はされていない(少なくとも病名を告げられたことはない)が、この本に記載されている例を見る限り、やはりなんらかの傾向はあるのだと思う。自己記入式の問診後、クリニックではADHDをまず指摘されたが、本を見る限りではASDっぽさの方が目立つように思う。しかし、そもそも自分を客観的に評価することが昔から苦手なため、本当はADHD傾向の方が強いのかもしれない。

また、発達障害と診断されるかどうかというと、日常生活がどれだけ困難なのか、ということに集約されるのだろうなと思う。で、私がどれだけ日常生活に困難を抱えているのか。

最近気づいたのは、精神状態が悪化すると、発達障害の本に出ている困りごとが強まる傾向にあるのでは、ということである。先日も車で30分ほどの祖母宅に行った際に財布や免許証や通知表が入ったカバンを玄関先に忘れてきたばかりだ。それに気づいたのは家に帰って車を降りるときだった。

 

それとは別に、定期的に鬱状態に陥る原因が発達障害傾向だけではないのではとも思い始めている。母親との関係だったり、職場の人間関係や職務分掌だったり、ひいては家制度や世間とか社会的な構造だったり、そういうものとうまく折り合いをつけることが難しい。それは自己肯定感の低さとか、認知のゆがみ(と言ってるが、正確な意味は実はよくわかっていない)みたいなものとか、そういうのが原因として複雑に絡み合っているのではないか。そして、それを解きほぐすのが一人では困難なため、今専門家や書籍等の力を借りてその作業を行おうとしているのではないか。

 

ところで、先ほどの本のタイトルを思い出すために「女 発達障害」で検索したところ、こんな記事がヒットした。

news.livedoor.com

この記事に出てくる困りごとの例、確かに全然大したことはないんだが、

「自分が思うどおりに整理整頓や書類の提出ができないのは、「自分のやる気や性格のせいではなくて、障害のせい」と思いたがっている」

という部分には正直ぎくりとする部分はある。 

脳みそがこうなんだからしょうがない、と、トライしたり考えたりすることをやめたい自分も確かにいるからだ。しかし実際は、発達障害と診断されようがされまいがごちゃごちゃ絡まってるやつは解きほぐさなくてはならないのだ。

祖母と話す

正月は他県に出かける(嘘)から実家には帰れない、と、父経由で母に伝わってから早1か月。あれから主に発達障害について情報を集めたりしており、「発達障害の診断には成育歴が必要」というのをネットでよく目にしていた。
今通っているクリニックから「親を連れてきて」とか「通知表持ってきて」等の指示が出たことはない。仮に言われたとしても、クリニックが遠い上に家族関係が悪いので親に来てもらうのは現実的ではない。が、通知表ならなんとかなりそうだったので、父に聞いた母不在のタイミングで取りに行った。念のため。
この通知表、実家の金庫の中に入ってるんですよ。昔何かあった時のためにと金庫の開け方を教えてもらったときに知ったんだけど。これ、母が自分の評価だと思ってんじゃないかな。兄は健康優良児というやつでほぼオール5とかだし、わたしは体育や図工が苦手なもののそこそこの成績で、まあ、俗にいう優等生というやつでした。で、母はそれに大変満足していたようだしそこをアイデンティティにしていたし、今でもそうなのではないだろうか。それで、みんなと同じにすらできないことを詰ってくるのかもしれない。

通知表のついでに、というよりはむしろこちらメインなのだが、祖母にまだ年始の挨拶もできていない状態だったため、会いに行ってきた。
父母合わせてもうたった一人の祖母である。本当はもっと会いに行きたいが(庭木の手入れとか屋敷の手入れとか十分でない)、母が頻繁に出入りしているためそれは難しい。
正月に挨拶に来れなかったことを詫び、母とうまくいっていないことをぼつぼつと話した。祖母はうんうんと聞いてくれ、「あなたのお母さんは強いもんねえ…」と言った。

そして、祖母は父が小さかった頃の話を始めた。祖母は9人兄弟で、電車で1時間以上離れた都市部から嫁いできた。小さな家に祖母、祖父、祖父の父母、祖父の祖母の5人で住んでいたらしい。圧倒的アウェイである。
やがてわたしの父が長男として生まれる。この父の育て方をめぐって、祖母と祖父・祖父の母とでトラブルがあった。祖父の母は、父の友達(5歳くらい)がわーわー遊びにきて家屋敷を汚すことを嫌い、全員追い払ったらしい。怒った父は祖父の母(つまり父の祖母)を突き飛ばすかなんかし、それを後から聞いた祖父は父を折檻したそうだ。祖母は「それっからずっと嫌いだった」と言った。文脈から言ったら祖父(つまり自分の夫)のことだろうが、もしかしたらそれに姑も入っていたのかもしれない。「お舅さんはほんとに優しくていい人でね…」と祖母は何度も言った。しかしそれからずっと嫌いだったのか。知らなかった。祖母はもう米寿を超えた。70年近く、ずっと嫌いだった人の世話をしてきたのか。
普段穏やかで優しい祖母の口からそんな言葉が出ると思わなくてひどくびっくりした。ショックに近かったと言ってもいいかもしれない。いったいどんな気持ちでこの祖母は生きてきたのだろうか。嫌いと言った祖父は数年前に亡くなった。90以上生きた。大往生だった。

とりあえず、母とは距離を置いているが、父とは連絡を取っていることを祖母に伝えると「あの子(父)はわたしに似て楽観的だからね」と言っていた。確かに似ているかもしれない。表面上は強い性格の人間とうまくやっているように見える。激しい性格の祖父と母、穏やかで自分の意見を言わない祖母と父。
当然祖父と母は合わなかった。最初からずっと合わなかったが、兄が生まれその夜泣きが決定的だったと祖母は言っていた。本家の長男ながら、父と母は家を出た。

祖父が嫌いと言った後、祖母がつぶやいた言葉が忘れられない。「元気なうちはどんなに強くても、弱ったらなにもできなくなるのにね…」

検査その2

前回から少し間をおいて、知能を調べる検査を受けてきた。診察券の予約を書き込む欄にWAIS-Ⅲと書いてあるのを思い出し、今調べたら出てきた。これこれこの箱。

www.nichibun.co.jp成人用のウェクスラー知能検査WAISの改訂第3版です。WAIS-IIIでは、新しく「群指数」という側面からの把握や解釈が可能になりました。また、提示用の図版の大型・カラー化や時代に合わなくなった問題内容の修正など種々の改良が加えられています。

この日はこの検査を受けるためだけの通院。前回の検査とまとめて行える場合もあるらしいが、WAIS-Ⅲの予約枠がいっぱいなのと、かなりの時間がかかるためこのような形になった。

予約時間通りに呼ばれると、個室の中で言語聴覚士(だったと思う)の方が待っていた。まずこれは知能の検査であるとか休憩とか、全体的な検査の受け方の説明を受ける。そしてそれぞれのテストの前に簡単な説明を受け(この時点では何言ってんだかよくわからない)、例題を解き(ここでやり方がわかる)、テストによって口頭、筆記、実技とさまざまな方法で回答していくというものだった。私は全部で3時間くらいかかった。人によって所要時間はまちまちらしい。

そもそもの受診のきっかけが「臨床心理士の方に現時点での悩みを話し助言を請うたところ、診断名がつくにせよつかないにせよ自分の傾向を客観的に明らかにする必要はあると思った」からということもあり、この検査を受けることが最大の目的だったと言えないこともないかなと思ったり。

結果が出るまで早くて2週間ということだったので、またその頃に予約を取った。
果たして私は何を得るのだろうか。

検査その1

年明け久しぶりの通院。
前回(12月中旬)薬を出されることを軽く拒否した結果もう少し検査することになったことは書いたが、その検査のための通院だった。予約時に検査の名称を聞いたが聞いたこともない名前だったためさっぱり忘れてしまった。改めて尋ねたら脳の血流と自律神経の検査とのこと(費用も含めきちんと説明は聞いた記憶はあるが口頭だったためおおよその費用のことしか頭に残らなかった)。

確かに前回医師と話した時には非常に鬱々としていた。なぜならば正月に家に帰りたくない気持ちでいっぱいだったからである。過干渉で基本批判的なスタンスで接してくる母に今の状態で会おうものならありとあらゆる面から攻撃されるに決まっている。そこで脳の血流(光トポグラフィー)と自律神経の検査をした方が、という判断になったのだろう。
んだが、母親との接触は年内で回避に成功したためそっからかなり気分は回復したのだ。

結論から言うと、脳の血流的には特に問題はないとのこと。
自律神経のほうだけ結果の紙をもらったが、多少副交感神経が亢進傾向にあるが全然正常範囲っぽい。ひどくなくてよかった、と安心したのと、それでもまだ夜中に起きたり腹が下ったりはしていたので、なにか出てもいいのにな、という気持ちが7:3くらいあったりしたが、まあ、やっぱりそうだろうな、というところなのであった。

しかし、通院で毎回思うのはなにをどこからどこまで言えばいいのかよくわからないということだ。本当によくわからない。それを申告するしないで診断が変わってくるのであれば本当に困ったことだと思う。今回は、母と距離をおいたくだりをまるっと伝え忘れた。
初診の時は精神的なできごと年表を作成して持って行ったが(わかりやすいとほめられた)、再診でもなにかしら作って持って行った方がいいのかもしれない。とにかく後から漏れに気づくことが多い。何事につけても。

今の私と世界の見え方

しんどい母から逃げる!! ?いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった?』を読んで、本当に自分のことだと思ったとこ。

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しんどい母から逃げるp87

 

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しんどい母から逃げるp108



自分のやりたいことや思っていることを言ってはいけないと経験的に学習している私は、母の価値観で世界が構成されている。ということに気づかされた。

ほんとうはやりたいことがたくさんあったんだけど、(母の)空気を読んで(母の)正しいと思われる発言を重ねてきた。そして多分それは(母にとって)正解だったんだけど、私の気持ちは置いてけぼりで、それが今になって見つけてほしいと訴えているのかもしれない。

昔母が「あんたたち(兄と私)は小さい頃から全然手がかからなくて…」と言っていた。少なくとも私は物心ついてからはあなたが正解だと言いそうなことを選択してきたからだよ、と言いたい。小学校低学年の頃には自分の本当の「将来の夢」を隠していた記憶がある。本当になりたかったものは「なれっこないしなれても大変なだけ」と日々母親に刷り込まれたものだったので、学校の先生とか言ってたよ。

場の空気は読めないのに母の空気は読めてしまうんだ…